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【角速度FB制御を使ったライントレースの実装】

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マイクロマウス Advent Calendar 2025 – 4日目 こんにちは。ロボトレース競技をやっている梅本です。 昨日はあこちゃんの[ 誰でも作れる、シリコンタイヤ ! ]でした。 自分もトレーサにはシリコンタイヤを使っていて、この記事にも書かれている、3Dプリンター製のシリコンシートカッタージグを真似して使わせてもらっています。これでピッタリサイズのシートの量産が出来る為、かなり重宝しています。 最高だよなあ!!! 0. まえがき 以前から、中級〜上級に差し掛かっている学生の方から 「どうやって角速度フィードバック(FB)でライントレースしていますか?」 という質問をもらうことが多々ありました。 そこで今回は、 実際に自分のマシンで動いている “ラインセンサ入力 → モータ出力” までの流れ を一例としてまとめます。 難しい制御理論は置いておいて、 「どの関数が何をして、どの順番で実行され、最終的にどうやってモータ duty(L/R)になるか」 だけをシンプルに解説します。 この記事を読めば、まだこの制御を取り入れていない選手や、制御面で悩んでいる選手、そして競技を始めたばかりの選手にとって一つの道筋になるはずです。 また、中級者・上級者の方でも、今よりもう一段階上の安定性に近づくきっかけ 小さな気づきやインスピレーションにつながれば幸いです。 それでは解説していきます。 1. なぜ角速度FB制御なのか まず前提として、ロボトレースに取り組んでいる多くの競技者は、 マシンの動きを 「並進(前後速度)」と「旋回(角度変化)」 の2種類に切り分けて管理しています。 この 2 つは干渉させず 完全に独立したフィードバック(FB)ループ として扱う、という構造が一般的です。 多くの入門〜中級レベルでは、 「ラインセンサで検知したライン偏差(中心からのずれ) → モータduty」 という 偏差に直接比例させる制御  を行っていると思います。 しかし、マシンが高速化し、モータの余力など ハードウェアの限界に近づくと 、 特に高速ターン(シケインなど)で 想定どおりの角速度が得られなくなる ことがあります。 つまり、センサ上は「曲がれ」と指示していても、 実際のマシンは 曲がりきれていない(=角速度が不足している) 状況が発生...

全日本マイクロマウス大会2023 エントリーボタンを押さなかった話

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 そういえば全日本マイクロマウス大会2023へはエントリーしなかった。 理由は就職後のライフスタイルの変化で元々継続が厳しかった事や次のライフステージを見据えるパートナーとの時間もあり、第一線の活動に割くコストがあまりにも大きく、十分な時間確保が難しいためだ。 時間的制約が厳しい中、全力を出せていない状態で今まで通りこの競技に参加して得る結果に自分は恐らく納得出来ないだろう。 きっと満足出来ず、僕の性格ではまた競技にのめり込みたくなるだろう。しかしその際に他を犠牲にし捻出した時間やその他の機会損失のデメリットは僕の今後の人生の展開を考えると図りしれない。 ただ、本心を言えば負けたくなかった。ただそれだけだ。 僕は僕の価値、能力、センスは自らの作品でしか表現出来ないものだと思っている。 競技を始めると決めた18歳の自分はそれまでとは違い、このステージを勝つ為に選び、勝つ為に青春を捧げ、勝つ為に友人すら作らずこれまでのこの勝利を掴み取った。ただひたすらに孤独で、真の自分は誰からも観測されず、理解されなかったそれまでの自分とは打って変わって、自己表現と将来への希望、沢山の感情をマシンとこのステージに抱き、自分の価値その物を表現したタイムで掴み取った勝利だ。 だから簡単に得られる負けの称号で、この物語を締めくくりたくはなかった。 一番のピークポイントで戦える事。勝負出来るこのステージに出会えた事が僕にとってどれだけ嬉しい事だっただろうか。 だからこそ今の作品の完成度で世に出す事は許されない。これは自分のピークポイントを表現したものでは無いのだから。仕事と違いこれは妥協などあってはならないのだ。 僕は幼稚だろうか。 大人げないだろうか。 なんと言われようがこれが僕がこのステージに抱いた魅力なのだから、こう言う勝負が出来なければ出る理由にはならないのだ。 全日本マイクロマウス学生大会 2017 優勝 全日本マイクロマウス学生大会 2018 優勝 全日本マイクロマウス学生大会 2019 優勝 全日本マイクロマウス大会 2019 優勝 全日本マイクロマウス大会 2020 優勝 全日本マイクロマウス大会 2021 優勝 全日本マイクロマウス大会 2022 優勝 なので僕は自分の意思でこの物語を終わらせようと思う。 また本当の自分を確認したくなった時。その時はもう一度、命を燃や...

角速度FBによるライントレース制御について

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  そういや、学生大会2022の試走会で自分のライントレース手法について聞かれたので図にまとめたものを置いておきます。記事の詳細はまた付け足すかも。図、意味わからんかったらごめんなさい。

全日本学生大会2021と自分の事(2003〜2021)④

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  ー人生を左右する秋月の タクトスイッチ ー そして年は変わって1年後。2018/夏(3年) マイクロマウス金沢草の根大会に参加していた僕にある話が飛び込みます。 「どうもマイクロマウスの人材を欲しいと言っている企業があるらしい。特にロボトレース競技で...」「今度の学生大会2018にスポンサーとして来るらしい」 それを聞いた僕は、確かにロボトレースの学生では自分が今一番早いけど、、正直自分の学歴等を知って遠慮されるのではないかという思いがありました。しかしここまで来たならやるしかありません。 文字通り本当に人生をかけた勝負です。 その事を知った僕は、それからは自宅でも学校でもずっとソースコードを書いていました。疲れた時は授業中でも、教室の端に椅子を3つ並べて寝ていました。教員に何を言われようと、返事をしてもう一度寝ました。脳内でいろんな言葉が湧き出ます。 全部ひっくり返す。倍にして返す。力づくで認めさる。明確なタイムで。お前が作ったテスト?満点とってもお前と同等。お前は勝者か?違うよな?何ヘラヘラ笑ってる?お前は何か作ったんか?俺より早いタイム出したんか?違うよな?小手先だけの理論武装。教科書読み上げてるだけ。奨学金はレバレッジ。使い方は俺が決める。お前の金じゃない。俺は借金で3年の猶予を買った。お前の金じゃない。授業受けたら就職出来んのかよ?違うよな?お前の言う事聞いたら就職出来んのかよ?違うよな?人生報われんのかよ?違うよな? だから俺は俺の責任で動く。全部ここでひっくり返す。だからもう俺はあの頃と違って俺の信じた事だけをやる。雑魚は指くわえて見てろ。俺のがヤバい俺のがヤバい俺のがヤバい、俺のがヤバい。数年後、どっちが笑ってるか勝負だね。 ー学生大会2018ー 2018/9/30(3年) そして学生大会当日。 僕のマシンは人事が見ている前で走り切りました。結果は2位の学生と1割ほどタイム程差をつけて優勝。 懇親会で人事部の方と作って行った名刺を交換して長く話したと思います。 参考までに僕の学生時代の記録を下記にまとめます。 【 2016 】 熱田の森ロボット大会:訪問 【 2017 】 中部初級者大会:優勝 学生大会:優勝 【 2018 】 学生大会 :優勝 全日本 :2位(アニキが優勝) 【 2019 】 学生大会:優勝 全日本:優勝 そして、20...